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2009年11月 2日

ミズトンボ

7月~9月頃に緑白色の花を総状に多数つける。花期になると茎は単立して高く伸び、40cmから時には80cmにも達する。花期

は産地によって異なり、南方のものほど遅く咲く。花径は15mm前後、萼片は後ろにねじれて背部で接する。唇弁は緑色で、

十字架型の特異な形をしている。距は長さ15mm前後で下に下がり、先端が丸くふくらむ。形は面白いが、全体に緑っぽいの

で目立つ花ではない。

葉は線型で、サギソウよりも細くて長い。地下には線状の根が少数ある。また短い地下茎を伸ばし、その先端に新球根をつ

くる。新球根は通常は1個だが、栄養状態が良い場合には2本目の地下茎が出て小球根を作ることもある。秋になると地上部

は枯れ、球根だけで年を越す。落葉時期は産地が北のものほど早く、南方のものは遅くなる。

栽培
花が珍奇なので山野草として栽培対象にされることがあり、専門業者の通信販売リストにしばしば載る。しかしサギソウと

異なり栄養繁殖は難しく、かといって高価な植物ではないので実生増殖してもコスト的に見合わない。そのため絶滅危惧種

であるにもかかわらず、野生採集個体が販売されている。自然保護の観点からは本種の入手・栽培は望ましいことではない

ウチョウランやエビネも野生型は増殖しても採算がとれないが、それらの場合は個体変異が激しい植物であったため、高い

価格で販売できる希少個体・優良個体を増殖することで商業化が可能となった。ところが本種では変異個体がまったくと言

ってよいほど見つかっておらず、営利的な増殖事業は今後も成立しないと思われる。

北方系の個体は暑さに弱く、高温過湿の環境では根元から腐って倒れる。生育サイクルも寒冷地に適応しているため、暖地

では変な時期に芽を出して枯れてしまうことがある。南方系の系統でも、増殖率が低くウイルス耐性も高くないうえ、後述

のように実生更新も容易ではないので長期維持は難しい。
自生地の開発と園芸採集のため野生個体は減少しつつあり、保護が試みられている場所もある。 しかし本種は近親交配が

進むと近交弱勢がおこり、稔性も著しく低下するため、ある程度の個体数が維持されなければ継続した繁殖はできない。無

菌播種は可能であるが、特定個体のみを増殖すれば遺伝子の多様性は減少する。人工増殖個体の自生地への植え戻しなどを

すれば、結果的に絶滅を早める可能性もある。

栽培下で維持するとしても、前述のように親株の維持は容易ではない。最初にある程度の個体数が入手できなければ、実生

で更新させていくことも難しい。まだ野生個体数が保たれているうちに、自生地を保全していくことが重要であろう。


『ウィキペディア(Wikipedia)』引用

水気のある場所に生え、花の形状がトンボを連想させる草を意味するようです。

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